あなたに会えてよかった 他の誰かじゃなかった
どうやら自担が事務所を辞めたらしい。
今月発売の雑誌にいなかったらしい。えび座にいなかったらしい。今月始まるJr.の番組に出ないらしい。
らしいだなんて他人事みたいな言い方しかできないのはまだ全く信じられてないから。飲み込めてないから。それでも自分を納得させるための手段としてこの文章を書いている。
8月の現場が全て最高すぎて完全に燃え尽きていた頃に浮上した噂。この勢いのあるときにそんなわけあるわけないじゃんwって全く信じてなかった。1週間くらいは呑気に構えていた。
その後、魔が差して、色んな人があーだーこーだ言ってる場所を見てしまって、思っていたより噂が深刻でリアリティのあるものなんだと実感して、誰にも言えず独りでメンタルやられて体調崩してた。どうでもいいけど私すぐ胃がやられるんですよね。ご飯が食べられないせいで風邪ひくし、こじらせて全然治らないし。
あのね、これだけは言っておきたいんですけどね、該当担に「○○って辞めるの？」は相当ダメージでかいからね、やめたほうがいいですよ？
これにも結構メンタルやられました。それ聞くならまずはその人自身のことも心配してあげて下さい。お願いします。
アイランドの千秋楽。行かなくていいの？って心配してくれる友達もいた。
でも、熱にうなされながら行った私的最後の帝劇で、千秋楽は行かなくても大丈夫だろうって、ステージ上の朝日を見て思った。ステージ上の彼はそういう人だから。不安を吹き飛ばしてくれたから。結局、予想してた中で1番悪い結果だったけど。
結果として、千秋楽は行かなくてよかったのかもしれない。行ったらきっともっと落ち込んでしまった気がする。いつだって自分の見たものしか信じられないから、千秋楽の朝日の姿は、文字で表されているものしか見てないから、未だに実感はない。ふらっと湾岸にいるんじゃないかくらいに思っている。出てくる情報を見てればまあそんなことなさそうなことくらいはわかってるけど。でも実感はしない。この目で見てないし。
千秋楽の次の日、不安で押しつぶされそうになりながら写真を買いに行った。もしかしたら無いかもしれない、って思ったら吐きそうだった。開店まで並んでる10分が永遠に続くのかってくらい長かった。けど朝日の写真は売っていた。私は都合の良い人間なので自分に都合の良いことしか信じられない。この目で見たこの事実だけで今生きてる。まだ辞めてないからと。プロフィールが消えたらしいけど、情報局のほうはまだ消えてない。諦めの悪い人間である。
朝日にはたくさん幸せにしてもらったなあ。
初めてのソロコーナーを見せてくれたこと。
初めてのグループ単独公演を見れたこと。
舞台から手を振ってくれたこと。
初めてドラマに出演した姿を見せてくれたこと。
初めて東名阪以外で遠征に行かせてくれたこと。
ソロパートがテレビ放送されて歌声が映像に残ったこと。
オリジナル衣装を着た姿を見せてくれたこと。
ひとりで生放送の地上波の番組に出たこと、その姿を目の前で見れたこと。
上の席にいても目線をくれること。
いつだってステージ上で手を抜かず笑顔を絶やさず、アイドルを全うしてくれたこと。
いつだって、自分のファンを愛してくれること。
担当がかわいそうなんて言われてるみたいだけど、かわいそうって何だ。担当たちはたぶんそんなこと全く思ってない人しかいないでしょ。むしろこんなにたくさんの幸せをくれて、幸せにしてくれて感謝しかない。たくさん幸せにしてもらいました。というより、嫌な思いをさせられたことがなかった。ステージ上の彼は完璧じゃない時なんてなかったから。10代後半の美しい時期をアイドルという職業に捧げてくれてありがとう。
だから、どんな席でも、楽しそうに踊ってる姿を見れるだけで毎回本当に心の底から幸せだった。毎回「来て良かった」って思えた。
昨日、梶山担と会って今までのことを話した。朝日のことを話してたら悲しくて泣くのかなあと思っていたけど、予想していたより全然泣かなかった。むしろあのときはここが好きだったとか、ここがかわいかったとか話して、1日中ずっと楽しかった。悲しくなんかならなかった。こんなにも笑顔で帰れるとは思わなかった。もちろん悲しくないのは朝日がいなくなった実感がないのもあるんだろうけど、でもそんな今だから、これまでの楽しい思い出の記憶のほうが圧倒的に強い。
1人でいるとふとした瞬間に悲しいことばかり浮かんできてしまうけど、これまでの記憶は楽しいことしかなかったことを思い出した。
友達が言っててまさにそれだと思った言葉を借りると、もしもこうなるっていう結末がわかってて過去に戻ったとしても、同じように朝日を好きになる。
色んなこと言われてると思うけど、ステージ上の朝日はいつだって、指の先まで意識の通ったダンスをする正統派のアイドルだった。1秒足りとも残念な姿を見せず、きらきらした笑顔でい続けてくれた。その事実だけは汚されてほしくはないなと思う。
賛否両論あるだろうけど、諦めの悪い私はまた踊っている姿を見せてくれないかなと祈りながら、強く生きていこうと思います。
